2009-01-06

NHKスペシャル「世界“カイテンズシ”戦争 寿司vsSushi」を見て

つい最後まで見てしまいました。
見た感想をまずは箇条書き。

・YO!Sushiのロゴが「ソワ!Sushi」にしか見えない
・エンガワの代替魚が3代目
(過去の代替魚は水揚げなくなったとか言ってますけど、それって乱獲っていうんじゃね?)
・ザリガニの養殖に力を入れる中国を見て、ナタデココを思い出した
(スシがブームに終わらないことを祈ります)
・世界中で魚が食されるようになれば、需要と供給の関係から言って値上がりもするよな~



もう少し詳しく、考えたことを書いてみます

1) 代替魚乱獲による生態系への影響は?


中国の水産会社の社長が代替魚探しに一生懸命な姿が映されていました。
回転寿司で代替魚が使われているという知識はあったのですが、過去のエンガワ代替魚がことごとく揚がらなくなっていることのほうが驚きでした。
安く入手できるとなると、とことんまで取り尽くしてしまうんですね。
生態系に与える影響が心配になってしまいます。

放送されたシーンも、回転寿司の会社の人たちが安く仕入れることに頭を使う描写ばかりで、環境のことなんかこれっぽっちでも考えている様子は描写されていませんでしたから。

そうなると、まだしも養殖して「生産」してやるほうがマシに思えますが...

2) 世界的スシブームは続くのか?


中国でザリガニ、アワビの養殖にはげむ業者たち。
養殖ですから、準備にコストがかかります。生産調整も難しいのではないでしょうか。
彼らのコメントから、スシブームは去らないという認識であることがうかがえました。
ほんとかなぁ。
私はこのシーンで、ナタ・デ・ココのことが頭をよぎりました。

1993年の日本でのブームによる消費量の急増により、現地のココナッツ生産者らは特需景気にわき、また需要に供給が追いつかなくなるほどでもあったため、設備投資をして生産力増強を行った。
しかし、生産設備の増強で供給量も増大する頃にはブームが終焉、さらに日本の大手食品メーカーが国内生産に成功したために原産地で加工する需要が激減、生産者らは残った莫大な負債に苦しむ事となった。


ナタ・デ・ココ - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%82%BF%E3%83%BB%E3%83%87%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%82%B3

投資回収できるまで、ブームは続くかな?
たとえブームから定着してもどうだろう。
私が経営者だったら、現地で養殖できないか、模索して、できるならそうしたいですね。



しかし、この番組を放送する前に、関連各位は中身チェックしたのかなぁ。
正直、回転寿司と水産業界のイメージダウンにつながる要素がたくさんのような気もします。

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