2009-03-09

『宇宙飛行士はこうして生まれた』

NHKスペシャル|宇宙飛行士はこうして生まれた 〜密着・最終選抜試験〜
http://www.nhk.or.jp/special/onair/090308.html

いつもは、「N響アワー」を見ている時間なのですが、天文好きの妻、子ともども見てしまいました。
番組の作りの軸としては、
・宇宙飛行士に求められた資質とは?
・宇宙飛行士候補者のドラマ(仕事、家族)
の二つをからめていました。

それぞれ見てみましょう。

宇宙飛行士に求められた資質

閉鎖訓練施設での課題とNASAでの面接の場面で、以下の5つが求められていました。
・リーダーシップ
・ストレス耐性
・場を和ませる力
・緊急対応力
・覚悟

もちろん、理系であること、仕事ができること、体が丈夫なこと、物理・化学の専門知識があることは前提条件です!

宇宙飛行士候補のドラマ

10人の候補のうち、二人に焦点を当てていました。
仕事と夢

ベンチャー企業の技術者が中心です。
高校時代の恩師から受けとった、自分が書いたレポートが彼の心の支えになり、そのレポートを披露したNASAの面接でも高評価を得ていました。
(全体では落選してしまうんですが)
職場を長くあけてまで、この選抜試験を受ける思いの強さが印象に残ります。
NHKとしては、彼に宇宙飛行士になってほしかったんではないかと思います。
家族

3人の子どもと小学校以来の付き合いという奥様がいる候補者に焦点を当てていました。
NASAの面接の前、チャレンジャーの事故で亡くなった、オニツカ氏の夫人に話を聞いていたシーンが印象的です。
『宇宙飛行士になれる人は一握り、その宇宙飛行士になれた夫は幸せもの』と語る夫人の姿を見ていて、私は涙が止まりませんでした。

感想

番組の作り

二つのテーマ「資質」と「ドラマ」、どっちつかずの印象でした。
どう見ても優秀な人々が集うなか、何が合否を分けたのか気になるところでしたので、もっと資質のほうに軸を持たせたほうが、おもしろかったかな。
ドラマについても、もっとひとりひとりを掘り下げるとよかったかもしれません。普段の仕事ぶりや宇宙飛行士になりたい思いなど知りたくてしかたないです。そうすると毎週放送して1ヶ月くらいかかってしまいそうですね。
思ったこと

これだけ優秀な人を集めて、命の危険を冒させてまで、宇宙でなにかするということにどれだけ意味があるんでしょうね。
今回の候補10人は、現在の仕事をしていても、一流の人たちなんだと思います。
そのような人たちを、仕事場からひっぺがしてまで、なにかする価値が宇宙にあるのかな。
夢はありますけど。
とりとめもなく

番組を見ていたら「アメリカ横断ウルトラクイズ」を思いだしました。
「ウルトラ」でも、職場を1ヶ月にわたって空けることになってしまったサラリーマンの葛藤や、長く家族と離れている...といった人間ドラマが、主コンテンツのクイズ対決の裏で描かれていました。
さっき書いたように、4回シリーズになったら、ほとんど「ウルトラ」と同じような感じになってしまうかもしれませんね。

同じく『ASAYAN』も思い出されました。
合宿させて、なんかいろいろするのはそっくり。

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