2008-09-19

BSマンガ夜話『よつばと!』メモ

我が家の息子(8歳)ですら、ゲラゲラ笑いながら読むこのマンガどのような議論が交わされるか楽しみでしたが、仕事からの帰りが遅く、最初の10分くらい見ることができていません...

昨日の『蒼天航路』の熱さに比べ、静かでしたね。
浮き気味(?)の岡田さん、デレデレのいしかわさん、大いに語る笹峰さんが印象が残りました。
伊藤剛さんがゲストがひとりしかいない事情が明かされていましたが、番組は荒れることなく淡々と進んでいましたねぇ。



・『ケロロ』に似ている(岡田)
 →『ケロロ』はガンダムの知識の有無で読者が受ける意味が変わる
  (読者の素養、バックボーンに依って受ける意味が違うということか?)
・登場人物のモノローグがない、ナレーションがない(いしかわ)
 →発言と表情から読者が意味をつけていく、読者に託している
 →実はいしかわじゅんが80年代にやっていたこと(岡田)
・ところどころに萌え要素(夏目)
 → 例)風香の水着姿
・読んでいると「日常」っていいものだと、思ってしまう(いしかわ)
 →よつばにとっては、なにもかもが初めて
 →よつばの「はじめての日常」vs 読者の「繰り返される日常」
 →せつない...
・10年後、20年後、同じように読めるかどうか疑問(岡田)
 →空気感が今っぽい(笹峰)

夏目の目

・よつばの出自を語るときのとーちゃんの顔が無気力・記号的
 →重さや意味を考えなくていい
・記号的な顔でどうやってリアルさを出すか
 →カメラワークを意識したコマ割り
 →リアルな背景
・作者自身が
 「物語をつくるには省略がいる。物語がなければ省略はいらない」
 と語っている
・よつばと直接関わらない事項は描かれない
 →例) 風香の失恋相手
・よつばと関わるものは描く
 →それはよつばの世界にいる人
 →よつば(こども)にこんなにつきあってくれる大人(とーちゃん、ジャンボ、やんだ)
 →でもそんな大人って現実にはいないよね...せつない


・キャラに自己主張がない(いしかわ)
 →絵に鼻の穴がない = 記号としての顔
 →ナレーションがない
・虎子は今風(宮地)
・よつばにお母さんはいない
 →ペットのようなものでは?(大月)
 →『ちびまる子』に描かれるような家族関係はない
 →友達感覚の親子の反映では(笹峰)
・青年マンガと少女マンガの融合
 →マンガ絵
 →リアルな背景
・70年代「マンガ絵」「リアルな背景」の作品があった
 →真崎守(まさきもり)



「10年後、20年後に同じように読める作品とは思えない」というのが心に残りました。
「虎子が今風」「空気感が今っぽい」という発言もそれを裏付ける感じです。
たしかに虎子の描写が10年後、「今風」なのか...

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2008-09-18

BSマンガ夜話『蒼天航路』メモ

私は三國志に、ゲームと人形劇と吉川英治から入ったくちです。
光栄バンザイ。
張飛の声はせんだみつお。
吉川英治『三国志』を読んで、曹操を好きになりました。

9/17 深夜0:00~放送 『蒼天航路』の箇条書きメモです。
今夜はみなさん熱く語っていましたねー。



・原作者・李學仁が途中亡くなって、物語で呂布が死んだあたりからよれはじめた
 →でも、終りかたはすごく綺麗
 →原作は小説スタイル
・藤崎奈々子は許褚(きょちょ)が好き
・序盤は劇画らしくエロと暴力満載だった
 →董卓のころは最高!
 →途中からエロ要素少なく
 →2000年ごろ、講談社内でエロ禁止令が出たらしい
・屯田兵のくだりは経営ものとしても読める
 →途中は島耕作かと思うくらいサラリーマンものに
・王欣太は元デザイナー
 →この人は絵を描くのが大好き(いしかわじゅん、特に強調)
・マンガ表現に西洋絵画の表現技法を持ちこんでいる
 →関羽 VS 張角のシーンとか = キュービズム?
 →官渡の戦いのラスト = ゲルニカ
 →アルタミラの壁画やクレタ文明の像まで登場
・蒼天航路の直前にモーニングで連載していた鄭問之(チェンウェン)の影響
 →逆に直後のPCゲームのキャラデザでは、鄭問之が蒼天航路の絵柄の影響を受けている節もある
・筆を使うのが上手
 →うまく筆を使っているのは井上雄彦とか
・今までの演義ベースの三国志ものは、劉備一辺倒
 →曹操は信長系キャラ
 →うまくニーズにはまった?




夏目の目

・このマンガのテーマは「大きさ」
例)
呂布 → 一騎当千を絵にできる画力
関羽 → 後の神様
曹操 → 他の大きな人物ものみこむ、反儒教=ロックンローラー
孔明 → エロの権化

曹操は儒教がちがちの世の中での「ルネッサンス」(岡田)



・演義ではなく正史に密着
 →正史だと、孔明は赤壁の戦いに登場しないのであの表現はあり
・王 = 近代民主主義では測れない存在
 →董卓できあがり
・モブシーンの顔がひとりひとり違う
 →百家争鳴のシーンでは、儒者と仏教徒のファッションを描きわけている
 →結果、みなキャラが立って、熱く人物を語ることに
・袁紹のイメージが官渡の戦いで一変
 →序盤は典型的な小物キャラだったのに
・曹操 VS 劉備の対立軸で孫権かわいそう
・孫権の妹とかキャラ立っているのに、すぐいなくなってもったいない
 →外伝がほしいくらい
・決めのポーズが歌舞伎っぽい
 →アニメ化きつくない...?
・陳宮がいい(FAX)

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2008-09-13

なにかに特化するということ

太平洋戦争の日本軍で北方(対ソ連の戦線)で勇猛を謳われた陸軍部隊が、南方(太平洋戦線)に配置換えになったが、配転直後にはほとんど戦力にならなかった...ということがあったそうです。

理由は、以下の二つ。
・自動小銃などの兵器が砂漠・寒冷地での戦闘を前提にチューニングされていた
・戦闘訓練も広大な砂漠での会戦を前提に組まれていた

兵器は、湿度の高い南方では役立たずとなりました。
南方は島嶼・森林でのゲリラに近い形の戦法が主であったため、今まで積み上げてきた戦闘に関する訓練はほぼ無意味になってしまいましたから。

このような問題は部隊の移動を考えるセクションが、あまりにも現場を見なかったために発生するんだと思います。
どのような前提を置いて構築された部隊なのか考えないってことですね。
対ソ連を考えて最適化された部隊は、対米戦では即戦力になりえなかったのです。

シミュレーションゲームであれば、訓練度100の部隊は移動させても「100」のままですが、現実は訓練の内実が問われていたのですね。

このあたり、世界各地で戦うアメリカ軍や、広大な領土を誇ったローマ帝国、中国の諸王朝がどのように対処してきたのか気になるところです。

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2008-09-10

COBOLしか知らない人をたくさん抱えているだけとか

[XDev]「COBOLは現役バリバリ」,東京海上日動がシステム全面再構築でCOBOLを選んだワケ:ITpro
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080906/314277/

「システムが複雑になったのはビジネスが複雑になったため」とぴしゃりと言う。「システムトラブルの原因を“COBOLを使っているからだ”などと話す人や“COBOLは化石”などと話している人を見ると,ビジネスに携わる技術者として見識を疑う。



トラブルの原因が「使用言語」のせいという人には確かに見識を疑う。まったく同意なんですが。
「ビジネスが複雑になってもシステムはシンプル」という作りになっていなかったのも。
○○区分が横にたくさん並んでいるテーブルが温存されていたら、保守性は低そうだよなぁ。

プロジェクトの要件では,「プログラミングと単体テストを5カ月で終了しなければいけないスケジュールを乗り切るには,これまでのノウハウや人材を生かしきらなければならないと判断した」という。



COBOLしかわからない人を大量に抱えていたら、こうせざるを得ないだろうなと思う。
これまでのノウハウを活かしたということは、新しい知見を入れられていないということかもしれず。

となると、

稲葉取締役は「開発1年・保守10年」と東京海上日動内で伝統的に伝わる「戒めの言葉」(稲葉取締役)を引いた。「システムは開発して終わりではない,いかにそれを高い効率と信頼性を保って保守していくかが欠かせない」


ここが気になる!
どのようにして「高い効率と信頼性を保って保守」しようとしているのか。

当然そのための工夫とか、COBOLでもテストを自動化する仕組みとかいろいろあるんだろうけど。
記事がCOBOLに焦点当てすぎているせいか、表に出ていないですね。

今度チャンスがあれば質問してみたいところです。

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