2008-02-23

RSSリーダーはコンシェルジュじゃないから

参考



RSSリーダーに関する議論を見ていて、昔(10年くらい前)、IE4で「チャンネル」というプッシュ型のサービスが提供されたときのことを思い出しました。

従来のプル型サービスにとってかわるサービスで、通信の隙間を利用して情報を配信するんだということだったと思いますが、結局普及しませんでした。だって面白くないチャンネルばっかりだったんだもん。

情報配信の仕組みそのものというより、情報利用者の主体性という意味でPush、Pullを

  • Push:情報提供者がコンテンツを送信する。配信者のほうがより主体的な状態。

  • Pull:情報利用者が情報配信者にはたらきかけることで、必要な情報を得る。利用者のほうが主体的な状態。


としましょう。

IE4搭載のプッシュ型のサービスに「チャンネル」という名前をつけたのは、TVをメタファーしていたんだと思います。
TVはこてこてのPushです。情報提供者が作成したコンテンツを配信するだけです。
利用者はチャンネルを選択する自由という主体性はあります。

では、上記のPush,Pullで、情報サービスを比較してみると

新聞



  • Push: 編集の締め切りまでに到達した情報に対し、ニュースにすべき情報を記者が選別、記事を作成し、見出しの大きさという重みをつけて、利用者に提供する。(1面)

  • Push: あるテーマにそって記者が特集記事を作成し、利用者に提供する。テーマを選ぶのは記者、編集者。(社会、生活など)


Googleで検索



  • Pull: 利用者がキーワードを入力する。

  • Pull: 世界じゅうのWeb上の情報からそのキーワードがヒットしたページを表示する。検索結果は、PageRankという仕組み(たくさんのページからリンクされているページはいいページだ)を用いて重みづけされて、スコアが高い順に表示される。


人力検索はてな



  • Pull: 利用者がポイントをかけて質問を入力する。

  • Push: その質問者に対して役立つ回答ができると思った回答者が回答する。


RSSリーダー


では、この並びでいくとRSSリーダーはどうなるか。

  • Pull: 利用者が気にいったブログやニュースサイトが配信しているRSSを登録する。

  • Push: サイトが更新されるたびに、勝手にRSSが配信されてくる。


新聞・雑誌やgoogle検索にあった「重みづけ」という機能がすっかりなくなっています。
人力検索はてなは複数の回答があった場合、自力で重みをつけなくてはいけません。どの回答が求めていたものかなんてわからないのに。
このあたりが、「面白いがお金を払ってまで使いたいとは思わない」の原因のような気がします。

コンシェルジュのありがたいところは、利用者にとって最適と思われるサービスをきっちり重みづけをしてコーディネートしてくれるところにあると思います。
その土地に住みついたりして、慣れてきたら、自力でそういうことがこなせるようになるかもしれませんが、それまでは編集してもらった情報をあてにするほうが楽でしょう。

RSSリーダーはなにもコーディネートしてくれません。自分で関連性を見出してコーディネートしてやらないといけません。
配信されたRSSの取捨選択(編集権)は利用者側に委ねられているわけです。

これは私にとってはうれしいことです。
新聞社のサイトが配信しているフィード経由で記事を読み、その後で朝刊を見ると、自分のなかでの扱いの大きさと
見出しの大きさは違うわけです。だってオレが編集者だというわけですから。

でも、Web上で流れている情報に対して、主体的に重みづけをしたい人ってどれくらいいるんでしょうかね。
そんなにいないのではないでしょうか。

ユーザが「ほしいもの(what)を、ほしいとき(when)に、ほしいかたち(howだったり、whoだったり)で、適価に(how much)」提供するのがサービスだと思いますが、現在のRSSリーダーは多くの人の「ほしいかたち」ではないように感じます。

では、「ほしいかたち」ってなんだろう。
多くの人が新聞から乗りかえられるような答えが見つかるまでは、もしくは、多くの人が主体的に編集したいと思うようになるまでは、
新聞は存在価値を持ちつづけられるでしょう。

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coLinux Ubuntu 7.10へのupgrade

君のてのひらから: coLinux Ubuntu 7.04 インストールの続き。

7.04上のEmacs 21では、.emacsをいくら編集しても、TeraTermProや日本語puttyを経由して日本語入力ができなかった。
(まぁ、自分が力不足なだけではありますが)

ならばいっそ、Emacs 22にしてみるかということで、もののついでに7.10にupgradeしてみることにした。

手順は以下のページにまとめた。
umount wiki - (Linux)coLinux

umount wiki - (Linux)coLinux/Ubuntu 7.04から7.10にupgrade

結果として、Emacs 22ならばまったく問題なく、ssh経由しての日本語入力ができている。

sources.listを編集した後、最初のapt-getでGPGエラーが出てあせった。
W: GPG error: http://xxxx Release: 公開鍵を利用できないため、以下の署名は検証できませんでした:
NO_PUBKEY ${鍵の文字列}

が、下記のページを参考に問題解決。
Momma's Wiki: Ubuntu/apt-getでGPGエラー - apt-get で GPG errorが発生した場合の対処法 amd64の...
要は認証鍵の賞味期限なので以下のコマンドを実行する。

gpg --keyserver pgp.nic.ad.jp --recv-keys 鍵の文字列
sudo gpg --armor --export 鍵の文字列 | sudo apt-key add -

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2008-02-17

coLinux Ubuntu 7.04 インストール


  • WindowsからのSSHログイン

  • LAMP環境起動

  • Emacs環境

    • SSH経由での日本語表示・入力



    • Gmailへのアクセス(Wanderlust)



    • 2ch参照(navi2ch)



    • 各種編集モード




以上を目指して、作業開始。

参考ページは以下のとおり

coLinuxでUbuntu 7.04をネットワークインストール : アシアルブログ

自分の作業は、
coLinux/Ubuntu 7.04インストール - Umount Wiki
にまとめた

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2008-02-05

恵方巻

恵方巻との個人的出会い


恵方巻を初めて見たのは、大学生だった1998年、下宿先の近所のセブンイレブンでした。周囲の関西出身者(20代後半~30代前半)に訊いてみると、少なくとも子どものころからあった風習のようす。だけど関東で生まれ育った私の印象は、「『バレンタイン』みたいに定着させたいんだろうな、必死だなぁ。」といったところでした。

でも、だいぶ定着してますね、これ。太巻寿司どころか、巻いてあればいいとばかりに、ロールケーキまで「恵方巻」として売っているんですから。今年はとうとう、我が家でも恵方巻デビューです。

なんでこんなに定着したんだろう? 勝手に考えてみました。


豆まきとの比較


節分といえば豆まきですよね。でも正直、自分の歳の分の豆を食べるのがつらくなってきました。
恵方巻を一気食いするほうがよほど楽です。
豆まきの難点を挙げてみると

1) 歳の数だけ食べるのが大変


ぱさぱさした豆を数十個食べるだけでもなかなか大変です。子どものころはもっとたくさん食べたいと思っていたのですが。

2) 家でやった後のかたづけが面倒


まず豆を拾いきれません。部屋の隅やタンスの裏側からは、何年前のものだかわからない豆が発見されがちです。

3) 豆が味気ない


数個であればおいしいのですが、20個を超えたあたりからきついです。そしてますます歳を取るので.... 1)に戻る。

といったところでしょうか。
この辺が定着の理由なのかな...とここまで考えてググってみたら、下記のページを見つけました。

恵方巻:広まる習慣には理由がある~佐藤義典コラム13 - OhmyNews:オーマイニュース
http://www.ohmynews.co.jp/news/20070410/5445

まぁ、考えている人は考えているんですね。
1年を見渡してみると、季節行事としては七夕は祭りが盛んですが、食べものやプレゼントと無縁のようです。
流通業界的には、残されたフロンティアでしょうか。wikipedia情報によると、台湾では、すでにプレゼントを贈りあうようになっているようです。

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