いつでもクビを切りやすい派遣・期間工は「変動費」、正社員の雇用に関するコストは「固定費」だから。
仕事量が多いときには、たくさんの人を雇って仕事を回す。少ないときには、人を減らす。
固定費を少なくすれば、景気に左右される要素が減ります。
固定費をかかえるリスクを下請け、または、派遣労働者にまわしているだけ。
このあたり、SI業界の「協力会社」にもあてはまります。
「協力会社」に払うお金は、変動費。仕事が少なくなれば切られる存在。
正社員の間のノウハウが残ってなくて、さぁ大変...というシチュエーションで、結局「固定費」化している例もあるみたいですが、本筋から逸れるんで
私が身近で見る派遣さんは、経理関連の知識を有していますから、他の企業に行ってもすぐ仕事ができるでしょう。
製造業の工場だって、1度も経験がない人に比べてきっと新たな派遣先を見つけるには有利なはず。
asahi.com:弱者に打撃 高まる不安-マイタウン神奈川
http://mytown.asahi.com/kanagawa/news.php?k_id=15000000812180004
男性は務めていた飲食店の閉店をきっかけに、仙台から出てきた。約4年間、半年ごとに契約を更新しながら、派遣社員としてトラック部品の取り付けに従事してきた。住まいは三菱ふそうの寮。作業に追われた今夏、手取りは25万円にまでなった。
派遣契約の打ち切りを伝えられたのは11月中旬。昼休み時間に派遣会社の職員に呼び出された男性は、「12月25日付で仕事は終わりです」と告げられる。突然のことで、男性は「わかりました」としか答えられなかった。
後日、退職願の記入用紙とともに寮に送られてきた書類には引っ越しの期限が「12月29日夕方」と明記されていた。退職願の記入例には退職理由として「派遣先都合による人員削減の為」とあった。
でも、派遣会社が新たな派遣先を探して、労働力の適正な配分をしてくれるわけでもないことが読みとれます。
「雇用の流動性」に委ねるといっても、好調な製造業があればともかく、全世界的に冷えこんでしまったらどうしようもないですよね。
リスクを拾う人・組織・仕組みがない、ということです。
ということは、製造業の派遣労働者の待遇は、そのリスクに見合うものではないかもしれませんね。
そう簡単にクビを切られない正社員に比べて、むしろ給料と待遇が高くないと派遣労働者のなり手すらいなくなってしまうんじゃないかな....
派遣労働者の活用は「固定費の削減」が目的であって、「コスト削減」が目的ではないと、確認 or 設定する必要があると考えます。
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