我が家の息子(8歳)ですら、ゲラゲラ笑いながら読むこのマンガどのような議論が交わされるか楽しみでしたが、仕事からの帰りが遅く、最初の10分くらい見ることができていません...
昨日の『蒼天航路』の熱さに比べ、静かでしたね。
浮き気味(?)の岡田さん、デレデレのいしかわさん、大いに語る笹峰さんが印象が残りました。
伊藤剛さんがゲストがひとりしかいない事情が明かされていましたが、番組は荒れることなく淡々と進んでいましたねぇ。
・『ケロロ』に似ている(岡田)
→『ケロロ』はガンダムの知識の有無で読者が受ける意味が変わる
(読者の素養、バックボーンに依って受ける意味が違うということか?)
・登場人物のモノローグがない、ナレーションがない(いしかわ)
→発言と表情から読者が意味をつけていく、読者に託している
→実はいしかわじゅんが80年代にやっていたこと(岡田)
・ところどころに萌え要素(夏目)
→ 例)風香の水着姿
・読んでいると「日常」っていいものだと、思ってしまう(いしかわ)
→よつばにとっては、なにもかもが初めて
→よつばの「はじめての日常」vs 読者の「繰り返される日常」
→せつない...
・10年後、20年後、同じように読めるかどうか疑問(岡田)
→空気感が今っぽい(笹峰)
夏目の目
・よつばの出自を語るときのとーちゃんの顔が無気力・記号的
→重さや意味を考えなくていい
・記号的な顔でどうやってリアルさを出すか
→カメラワークを意識したコマ割り
→リアルな背景
・作者自身が
「物語をつくるには省略がいる。物語がなければ省略はいらない」
と語っている
・よつばと直接関わらない事項は描かれない
→例) 風香の失恋相手
・よつばと関わるものは描く
→それはよつばの世界にいる人
→よつば(こども)にこんなにつきあってくれる大人(とーちゃん、ジャンボ、やんだ)
→でもそんな大人って現実にはいないよね...せつない
・キャラに自己主張がない(いしかわ)
→絵に鼻の穴がない = 記号としての顔
→ナレーションがない
・虎子は今風(宮地)
・よつばにお母さんはいない
→ペットのようなものでは?(大月)
→『ちびまる子』に描かれるような家族関係はない
→友達感覚の親子の反映では(笹峰)
・青年マンガと少女マンガの融合
→マンガ絵
→リアルな背景
・70年代「マンガ絵」「リアルな背景」の作品があった
→真崎守(まさきもり)
「10年後、20年後に同じように読める作品とは思えない」というのが心に残りました。
「虎子が今風」「空気感が今っぽい」という発言もそれを裏付ける感じです。
たしかに虎子の描写が10年後、「今風」なのか...
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